どこ吹く風

自分には全く関係・関心がないというように、知らん顔をすること。「何処吹く風と聞き流す」

2023-01-01から1年間の記事一覧

背伸び

私事で恐縮だが、高校サッカーのテレビ中継を見ていると自分がサッカーをやっていた頃の事を思い出す。当時成人用のサッカーシューズは大方23.5㎝からで、まだ足の小さかった私は大人用のシューズを履きたくて、わざと自分の足より若干大きめの23.5㎝のシュ…

突然だがうちの父はよく酒を飲む。私が350㎖のビールなり発泡酒なりを一日一缶飲む程度なのに対して、彼は日本酒をアルコールの量からいって倍は飲む。それでいて肝臓のほうはいたって健康なのだからうらやましい。 たまに私が日本酒を自費で買って飲んでい…

今日、母が「今日の夕食は海鮮鍋だよ。」というので台所に見に行ってみたら、海鮮などこれっぽっちしかない。あるのは大量の白菜と竹輪だった。憤慨した私が「これじゃ、海鮮鍋じゃなくて竹輪鍋だろ!」と文句を言うと、母は「いやなら自分でスーパー行って…

存在理由

先日、髪を切ったので自撮りして10こ下の友人に送った。すると 「こういうのデータの無駄だからやめてくださいよ(笑)。と言うか、こういう事するの長谷川さんと川西さんくらいですよ。やっぱバブル全盛のころに思春期を過ごした人たちって自分のこと好きなん…

人は薔薇のみに・・・

文学部出身の友人はいつもこう言う。 「人間は形而上的なことを学ばねばならない。だから文学部こそが最も尊いのだ。文学部のない大学なんて大学とは言えない。」 私は「そんなもんかな。」と思いつつうなずく。(私も実は文学部出身)そんな調子で彼とは地…

ふり

その日の夢の中で、私はある学校で文化祭の準備をしていた。その学校は私の中学・高校・それと私が5年間勤めた女子高の、友達やら生徒やらがごちゃまぜになっていた。校舎内をぶらついていた私はある教室でよびとめられた。 「長谷川君手伝ってってよ。暇な…

転んでも

つい先日、学生時代の友人と久しぶりに会って飲んだ。その友人とつながれて本当に良かったと思う。ほかにも私には20歳前後の頃に友達になった連中と今でも頻繁に連絡を取ったり、私の文章を読んでもらったりしている。こうして古くからの友人とつながれるの…

本気

その昔、私が女子高教師を務めていた頃の話。授業のほうは自分で言うのもなんだがうまくいっていた。手ごたえを感じていたし、やりがいもあった。それに対して、手を焼いたのが部活指導だった。と言うのも、私が受け持ったのは陸上部で、私自身陸上競技の経…

クラウドファンディング

先日、何とはなしに自らが書いたこの一連の文章を読み返してみた。350近くたまった文章の中には「立派な文章だな!いったい誰が書いたのだろう?んっ俺か!!!」と思うようなものもあり(自画自賛)我ながらよくこれだけ書いたものだと感慨深い。 さて、こ…

守備的人間

先日、と言ってもずいぶん前になるが、仕事で学校に1年生の児童たちを迎えに行った際、連絡の不備で遅れてしまったことがあった。気づいた私は済まなかったと思い、足早になった。すると、それに気づいた他の支援員に「こういう時ほどゆっくり行くべきですよ…

心優しきタバコ人

よう、みんな! 今日は先生の言い訳?申し開き?まあ何でもいいや? とにかく聞いてくれ! まず、みんなに確認しておきたいんだが、 みんなの中で完璧な人間になりたい人っているかい? そう、完全無欠な人! いわばパーフェクトヒューマン! 先生はそんなも…

程よい距離感

前回のこのブログで、「自分のために生きるのか?自分以外の誰かのために生きるのか?どちらがより良い生き方か?」というテーマで論じたのだが、誤解を招きそうなので少し訂正をしておく。前回の本文では「人と人との間に生きるのが人間であるならば、自分…

良い相撲、良いサッカー、良い生き方

最近相撲をテレビで見る機会があった。ある力士が相手を右手・左手と2度にわたり平手打ち(相撲用語で張るという)をした場面を見た母が憤慨して 「あれは良くない相撲だね!やられたほうは腹が立つよ!あんな相撲大関がとっちゃだめだよ!」と言った。それ…

夢の中へ

私は聖人でも君子でもないから、素敵だな、お近づきになりたいなという女性が複数いる。深田恭子さんはもちろんだし、椎名林檎さん、最近では西内まりやさんもいいなあと思う。 というか、聖人だって君子だって本来はそうなのだ。でも、そこを理性の力でもっ…

平手打ち

私は小学校の1年か2年の時、初めて父に平手打ちを食らった。その時のことは鮮明に覚えている。確か母の実家に帰る途中だったと思う。母の実家のあるT市は私の住んでいた山間の小さな町からすれば大都会で、そこにある大きな本屋に連れて行ってもらい、恐…

宗教

現在、『こどもブッダのことば』(監修 齋藤 孝:日本図書センター)という本を読んでいる。その他にもいくつか仏教の入門書を図書館から借りている。私が仏教に興味を持ったのには理由がある。 それは、以下のようなものだ。 人づてに聞いた話なのだが、欧…

良き書

夏休みに職場の学童で5種類のマンガを設置した。『鋼の錬金術師』・『ちはやふる』・『ヒカルの碁』・『彼氏彼女の事情』・『町田君の世界』の5種だ。このうち最も読まれたのが『鋼の錬金術師』。もっとも児童の手に取られなかったのが『町田君の世界』だ。…

脱皮

学童の子供たちを見ていてというだけでなく、私の40数年の人生の経験上、確かにそう思うのだが、 力に簡単になびく奴ほど、やはり力にものを言わせようとする。 力にものを言わせようとする奴ほど、やはり簡単に力になびく。 その力が腕力であれ、恐怖であれ…

なぜなら我々は・・・

「人間性について絶望してはいけません。 なぜなら我々は人間なのですから。」 アインシュタインの言葉だ。 当人に言わせると 「ある時は偶像視され、ある時は憎まれ、唾を吐かれ、ある時は忘れ去られ、またある時は聖人に列せられる。」 そのような人生を送…

夜明け前

YouTube Musicをランダム再生で聞いていたらスガシカオさんの『夜明け前』がかかった。それ以来何度も聞いている。「闇が深いのも、夜明けが近ければこそ」という、もとは英語のことわざをモチーフとしたこの曲が私は嫌いではない。 The darkest hour is jus…

力に屈したら・・・

職場の学童の子供たち、主に男子の間では『ワンピース』(尾田栄一郎)が大人気だ。なぜこの作品がここまでの人気を博すのか?非常に興味がある。私自身は、エースが処刑されるところ、つまり物語の前半部分までは読んだ。その後、物語がどういう展開をした…

嘘と誠と男と女

先日、職場の学童で、地震を想定した避難訓練をやった。その際、動機づけとして、『オオカミ少年』の話をした。少年が「オオカミが来たぞ!」と噓をつくたびに緊張感をなくす村人。結局、実際にオオカミが来た時には誰も本気にせず、羊を全部食べられてしま…

文壇 なんぼのもんじゃい!

2015年の執筆開始当初からいわゆる文壇デヴューを目指してきた私だったが、ここにきて考えが変わりつつある。きっかけは講談社のノベルデイズという小説投稿サイトに出会ったことだ。このサイトではジャンルごとに作品がランク付けされる。私の『長谷川漣の…

ウォーリーをさがせ!

学童での一コマ。 私:「H君、『ウォーリーをさがせ』を読んでいるの?」 H君:「そうだよ。先生もウォーリーさがす?」 私:「うん、一緒にさがそう!ウォーリーの奴もなかなかの曲者でね!こんなところにいるんじゃないかな?」そう言って隣に置いてあった…

声に出せばいいってもんじゃない!

私の友人に面白いやつがいる。面白いといっても何もジョークやユーモアに富んでいるというわけではない。その友人のキャラクターが私の興味を引くのだ。その友人はめったなことでは怒らないし、悲しんだりもしない。また、誰かに深く同情したり、共感したり…

俺の背中を・・・

今日職場の学童で、6年女子の2人が聞こえよがしに言ってきた。 「陰口言わない人なんていないよね~。」 どうやら私が陰口を嫌いだというのをどこかで聞きかじったらしい。 それに対するアンサーというわけでもないが、面白いテーマではあるので以下に私の考…

美しすぎる存在

私が中学1年の時、クラスに一人の美少女がいた。ただ単に造形が美しいというだけでなく、瞳の奥に見える魂そのものが美しかった。なんでこんな美少女がこんな山間の町に?と一瞬疑ってしまうような、そんな女の子だった。そしてどういうわけか、その子にはよ…

虫と球面

先週の木曜日、ついに転職の内定を勝ち取ったK君の祝いがてら、夕食を共にした。K君は10年下の友人で公的には転職活動を、私的にはマッチングアプリでの彼女探しと公私ともに余念がない。転職先の話や、年収の話などを聞いた後で私の職場の話になった。どう…

職業に見るカッコよさ

いつも髪を切ってもらっている美容師さんが、来月よりカット料金を値上げすると申し訳なさそうに伝えてくれた。昨今の物価高で光熱費等が上がっているとの事。私は「了解です。今後もよろしくお願いします。」と言って店を出た。いつもぶっきらぼうで、おし…

理念・哲学・バックボーン

今、仏教に興味がある。理由は2つある。 1つは個人的理由。 先日親族の葬儀に参列した。その際自分の家の宗派さえ私は知らなかった。これではいかんと思った次第だ。 高校時代、『論語』、『荘子』、『老子』を読んだ。教員になってからはごくごくさわりだけ…