どこ吹く風

自分には全く関係・関心がないというように、知らん顔をすること。「何処吹く風と聞き流す」

2017-01-01から1年間の記事一覧

忖度

You wanna be who you'd be If you're comin' with me I think I've got a feeling I've lost inside Oasisの代表曲『Roll With It』の一節だ。意訳すると 自分らしく生きたいんだろ! 俺に気なんか使うなよ! そんなことされたら なんだかさみしくなっちま…

無視できない存在

この文章を執筆し初めて2年余りが過ぎた。当初はごく親しい人たちに向けて、また願わくば印税収入につながればと思って始めたこの文章だが、最近は色々な方々に読んでもらっているようで、反応が興味深い。ストレートに「読んでます。」とおっしゃってくださ…

俺が地球を・・・

芥川竜之介の晩年の作品に「河童」がある。ある男が河童の世界に迷い込んでそこで河童と生活を共にするという話なのだが、これが当時の日本社会・人間社会を痛烈に風刺していて面白い。特に興味深いのは、以下の箇所だ。河童の社会では胎児に産まれたいかど…

笑いの方程式

私「定食ください!」社食の方「ご飯は?」私「1番で!」 私の職場には社食がある。そこで繰り返されるいつもの会話だ。ご飯(白米)はその量によって番号がついている。1番(100g)、2番(200g)、3番(300g)、4番(400g)、5番(500g)といった具合…

おかしな夢

先日おかしな夢を見た。夢の中で兄が大学に落ちてしまった。(現実には現役合格している) 落ち込む兄を励まそうと母が「大学に落ちたぐらいなんだい!亮なんか精神病院はいっちゃったよ!それに比べりゃたいしたことないよ!(笑)」私は「おいおい言うに事…

頑張る理由

人が頑張る理由について考えてみた。 ① 面白いから これは頑張る理由として不適当と思われる。面白いことをやるのは頑張るとは言わない。このブログにしても書くこと自体が面白いのであって頑張って書いているわけではない。 ② 報酬(お金の為) これも私に…

生き方改革

「働き方改革」が叫ばれる昨今。 この文章を読まれている皆さんの職場ではいかがでしょうか? 改革が進んでいる職場もあれば、そうでない職場もあることと思います。 突然ですが 一社会人として誤解を恐れずに言わせてもらいます。 この国には 「働き方改革…

他者への興味

昔ある友人が言っていた。 「スウェーデンの小学校では学校を欠席する生徒がいるとその生徒の椅子の上に、その生徒の代わりにお人形さんを置く」 当時何の事なのかわからなかったが、今はなんとなく解る気がする。私が思うに他人に興味がないのではなかろう…

ホンモノ

大学時代、東洋史研究室に在籍していた私は一度たりとも、まともに予習して授業に臨んだことがなかった。漢文を原文から読解するその授業は毎週金曜日にあるので、木曜の夜は皆徹夜してその授業に臨んだ。私は研究室に行くと誰かが持ち寄った漫画を読んでば…

傲慢

クレイジーケンバンド(横山剣)の名曲『タイガー&ドラゴン』に次のくだりがある。 「俺の俺の、俺の話を聞けー 2分だけでもいい~ お前だけに本当の事を話すから♪」 凄くいい。好きだ。共感する。 言い換えると、私にも言いたいこと、伝えたいことが山ほど…

Forget me not

今回はずばり大衆娯楽と文学性の差異について考えてみた。 決して大衆娯楽を馬鹿にしているわけではない。 文学性との絶妙なバランスが必要なのだと思う。 そこで「死」というテーマについて 二つの作品を比べてみる。 1つは漫画『One piece』(尾田栄一郎先…

意識と無意識、個と共同体

一時期フットボールの日本代表本田圭佑選手が 「個」の力を伸ばすことが必要とよく述べていた。「個」と「集団」の関係について考えてみた。 突然だが、アリやハチの集団には「共有する無意識」があると思われる。 誰に教えられたわけでもなく「群れ」として…

汚れちまった悲しみに

中原中也の詩 『汚れちまった悲しみに』の 「汚れちまった悲しみ」とは 一体どんな悲しみなんだろうと ずっと考えていた。 やっとわかった気がする。 小林麻央さんの死だ 私は小林麻央さんの事は良く知らない。 以前フリーのニュースキャスターをやってらし…

禅問答

禅問答とは何か? 一番わかりやすいのが 一休宗純と将軍足利義満の 屏風の虎の話だろう (実話か作り話かはさておき) 将軍「一休、この屏風に描かれた虎を捕まえてみよ」 一休「わかりました。ではまず、なわを用意してください」 将軍「ほれ用意したぞ、約…

アイデンティティー

まだクリスチアーノ・ロナウドが マンチェスターユナイテッドにいたころ、 試合後、彼がどこで誰と夜遊びをしていたか アレックス・サー・ファーガソン監督は 翌日の朝にはちゃんと把握していたらしい (『Number』より) まあ、それは良くわかる話だ…

押してダメなら・・・

多様性の大切さが叫ばれる昨今。 多様性の何がそんなに大事なのか? 多様性とは何かを考えてみた。 結論から言うと多様性とは 「押してダメなら引いてみな」 という事だ。 もう少しいうなら 「引いてダメならスライドさせてみな」 「それでもだめならノック…

言葉とロジックと共感と

先日ホリエモンこと堀江貴文氏の本を読んだ。 本全体に対する感想はともかく 興味深い点があったので取り挙げたい。 堀江氏は東大駒場寮で大学生活を送ったのだが 他の寮生と些細なことでけんかになった。 その際、堀江氏が言われた言葉が 「お前には人の気…

部活動と指導者とユダヤ人と

最近聞いた話だが ある高校の野球部では遠征先で試合に大負けすると 行きに乗ったバスに荷物だけ詰め込んで 帰りは走って帰らせるそうだ。 10キロ以上ある道をだ。 ひどい話だなと思っていたら 生徒たちの方も心得たもので ポケットに小銭を入れておいて 適…

ちっぽけな

今日、職場の喫煙室でキットカットを食べていたら私より十ほど若い男性と二人になった。たまに一緒になるこの人に何気なく「ソフトボール大会出ますか?」と聞いてみると「出ます。」との事。「~さんは?」と聞かれたのでソフトボールの苦手な私は「私は野…

カッコよさ

十九、二十歳の頃「カッコよさ」をひたすらに求めていた時期があった。仙台中のファッションビルや服屋を友人とめぐり歩き、お金もないのにBEAMSやらSHIPSやらに入り浸りメンズノンノを熟読していた頃だ。そんなことを2年もしているとやがて「カッコよくなろ…

フェイク②

フェイク 最近「フェイク」という言葉をよく耳にする。例のトランプ大統領の「フェイクニュース」発言だ。トランプ氏の言うことはどうかと思うが多かれ少なかれ我々は「フェイク」の中で生きているのだと思う。 結論から言うと事実が一つであるのに対し真実…

フェイク①

人面バッタ出現!!~そのまんま東にそっくり~もうずいぶん昔の東京スポーツ新聞(東スポ)の一面記事だ。心が躍ったのを今でもよく覚えている。 最近、フェイクニュース(事実と極端に異なる恣意的なニュース)なる言葉をよく耳にするがこれなどはまさにフ…

釈迦に説法

先日ひょんなことからある学生さんから質問を受けた。「死後の世界についてどうお考えですか?」私「孔子は習った?」「はい」私「ある日一人の弟子が孔子に聞いたんだって。」『死とは何ですか?』孔子が答えて言うには『我未だ生の何たるかを知らず、いず…

ヒーロー

「何をするにもマニュアルって必要だよね」 といったのは兼好法師。(1283~1352、徒然草の作者)それに先立つこと約100年 「そんなもん必要ねーよ」 といってのけたのが中国・南宋の武人、岳飛。(1103~1142)若き日の岳飛が戦争の指揮が巧みなのに驚いた…

『〇〇時代から好きでした。』

「『〇〇時代から好きでした。』っていうある現代美術家のキャッチコピーがあるんだけど、この〇〇に何が入ると思う?」 こんな質問を授業の合間にしたことがある。多くが「青春時代」とか「中学時代」と答える中でただ一人 「戦国時代!」 と答えた子がいた…

意味なんて・・・

意味なんて・・・ 「意味なんて♪ ないさ、暮らしがあるだけ♪ ただ腹を空かせて 君のもとへ帰るんだ♪」 星野源の『恋』という曲のワンフレーズが気にかかる。 詩的な言い方をすると心の琴線に触れる。 私くらいの年になって独身の友達は 仕事なり、趣味なり、…

不惑

先日ウォーレンバフェット氏(世界屈指の投資家)についての本を読んだ。 バフェット氏曰く、投資に向いているのは「独立思考」のできる人間だと。「独立思考」とは群集心理から独立して思考できる人間。わかりやすい例を用いると 「王様は裸だ!」 と言える…

『フラニーとズーイ』

先日『フラニーとズーイ』・JDサリンジャー(村上春樹訳)を読んだ。物語のクライマックスでズーイがフラニーに対して(ズーイとフラニーは兄と妹) 「ラジオ番組に出演する僕らが靴を磨くのは、毎日のせわしない暮らしの中で僕らのラジオ番組を数少ない楽…

OASIS 

オアシスというロックバンドが好きだ! 特に『Live Forever』という曲の歌詞が好きだ。出だしがいい。 Maybe I don't really want to knowHow your garden growsAs I just want to fly 正直な話、お前のことなんてどうだっていいんだよただ俺は飛び去りたい…

選択と集中

「選択と集中」とはビジネス用語だが (限りある資源を得意な分野に集中することで、その分野では負けないこと) 結婚生活にも応用できると思う。女性の社会進出が叫ばれている昨今、恐縮だが、 「一方が家庭や育児に専念することで、もう一方が仕事に専念す…