どこ吹く風

自分には全く関係・関心がないというように、知らん顔をすること。「何処吹く風と聞き流す」

学び続けることの意味

 先日、ある生徒から「先生はどんな本を読んできたのですか?」と質問を受けたので、とりあえず田中芳樹先生と村上春樹先生をあげておいた。そこで、どの作品が一番面白かったか?という話なったので、お二方とも若かりし頃に書いたもののほうが面白かったねと答えておいた。以前もこのブログで述べたことだが、どのような表現者であれ、一人の人間の抱くテーマの数とはそれほど多くはない。初期の作品を世に出した後、表現者と言われる人たちの多くは「○○煎じ」。もしくは「出○らし」になってしまう。ビートルズの凄かったのは年を経るごとに新たなテーマを開拓していった点にある。そう私は思っている。

 

 「丸に入る漢字当ててごらん。」と伝えると、ある生徒は見事どちらも答えた。出涸らしの涸の字が書けなかった私としては正直ほっとした。

 

 ついでに伝えておくと、こうして話している私だって、いずれは皆に伝えることが無くなって出涸らし、若しくは二番煎じになってしまうかもしれない。出来るだけ、そうならないようにとは思っているのだけれど・・・。その為に私がどうしているかわかるかな?と問うと、別の生徒が「学び続けるってことですか?」と答えた。

 

 「そう。そうなんだ。学び続けることの意味はたくさんあるのだけど、少なくとも私にとってはそういう意味がある。それに別段、表現者じゃなくても、学び続けることは新たなテーマを見つける事。つまり、新たな自分を発見することでもある。生涯学び続ける。そんな人であってほしいね。」と締めくくった。

 

 幸い現代はスマホとインターネット環境さえ整っていれば、どこからでも学べる時代だ。その恩恵を十二分に受けるべきなのだと思う。

 

 この文章をお読みの皆さんも、生涯現役!学び続ける人であってほしい。

学生時代に挫折した本です。再読してみようと思いアマゾンで購入しました。