どこ吹く風

自分には全く関係・関心がないというように、知らん顔をすること。「何処吹く風と聞き流す」

サ〇ウのごはん

 うちの近所には6000円で食べ放題の回らない寿司屋がある。昔、ドラッグストアに勤めていた頃、お店の報奨金で食べに連れて行ってもらった。その時は遠慮もあって好きなだけ食べられなかった。だからもう一度行ってみたい。でもなかなかその機会がない。うちの両親などに言わせると、どうせ寿司を食べるのなら、どこか漁港のある町に行ってそこで新鮮なネタのお寿司を食べてみたい、との事。でも、そんな漁港のある町なんて交通費だけで一万円超しちゃうじゃないか?だったら近場で食べられる6000円の方が安い!と主張するのだが、彼らは聞く耳を持たない。その上、回る寿司は落ち着かないと父が言うので、うちではもっぱらスーパーのパック寿司(しかも値下げ後)ばかりだ。一度回らないすし屋で腹いっぱい食ってみたいと思っていた。

 そんな折、正月の特番で「銀座のなかなか予約の出来ない有名店の寿司職人が3人で語り合う」というテーマの番組が放映されていた。銀座の有名店ともなると店構えからしておしゃれだ。そして無論、店内に値札などない。いわゆる時価だ。これでは自分がいくら食ったかわからない。財布の中身を気にしながらビクビク食べたのでは味も解らない。何だかなぁ。と、いたたまれなくなったので見るのをやめた。

 やっぱり食べ放題6000円は悪くないなぁ。そんな事を考えていると夕食の時間になり、茶碗に盛られた白米が出てきた。一口食ってみると何だか妙にうまかった。

「あれ、今日のごはん美味いね!コメ変えた?」

と母に聞くと、台所から

「それ、レンジでチンするサ〇ウのごはんだよ!」

との事。

 

 

 いろいろな意味で私に銀座有名店の寿司は合わないらしい。

 それが解った2022年の幕開けだった。

 

 

 

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回らない寿司!


それでは本年もお付き合いのほど、よろしくお願いしますm(__)m