どこ吹く風

自分には全く関係・関心がないというように、知らん顔をすること。「何処吹く風と聞き流す」

呼び名

その昔私がまだ20代の始めの頃、交際?していた女性が、男女としてある一定の段階を経るごとに、「ねえ、何て呼んだらいい?」と聞いてきた。今のわたしなら「俺の事は陛下って呼んで」とか「俺の事は大佐って呼んで、そしたら俺が『どうしたスネーク』って言うから」(メタルギア ソリッドプレイステーションコナミより』)と引き出しがたくさんあるのだが、その当時は「なんでもいいよ」というしかなかった。呼び名とは両者の関係性を表す解りやすい指標だ。両親との関係にしても、子供の頃はパパ、ママと呼んでいたのがいつのまにかお父さん、お母さんと呼ぶようになり、それがまたいつの間(反抗期?)にか母については○○さん、父については名前を呼ばなくなり、そのうちに今度はジョーク的な意味合いを含めておっかさん、親父と呼ぶようになった。人と人との関係性って変わっていくものなのだと思う。そのような観点で見ると恋愛とは両者の関係性の変容過程と捉えることができる。その女性は私との関係性を彼女なりに模索していたのだろう。「なんでもいいよ」というのはある意味失礼な返答だったかもしれない。無論その頃はそんなこと解らなかったが・・・。たいして長続きした関係でもなかったのだが、そういったことは学んだ。何事においてもそうだが人が2人以上集まればそこにドラマ(人間模様)が生まれそのドラマから何かしら学ぶ点があるというのが私の経験則だ。呼び名という観点から考えるなら相手との関係性が変わるから新たな呼び名が生まれるのか?呼び名を変えるから新たな関係性に変容するのか?これまた、卵が先か鶏が先かという話になってしまうが着眼点としては面白いと思う。私自身についていえば比較的最近知り合った方々ではハセちゃん、ハセさんと、読んでくれる人達がいて、学生時代からの友人は相手がどんな社会的立場になろうと相変わらず姓で呼び合う仲だし、身近にはお主とか貴方とかお前と呼び合う友人がいる。さしあたってはこういった人達が私の財産かなと思ったりする。意外と幸せな人生かも知れない。さてこの文章をお読みの皆さんはパートナーや近しい人達の事をなんと呼んでいますか?関係に行き詰っている方は互いの「呼び名」を変えてみるのも一つの解決策かも知れません。例えば「大佐!」「どうしたスネーク?」のように(笑)

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「大佐!」「どうしたスネーク?」学生時代面白くて仕方ありませんでした(笑)