どこ吹く風

自分には全く関係・関心がないというように、知らん顔をすること。「何処吹く風と聞き流す」

反省

 「家系図」なるものが嫌いだ。昔はみんな尻尾の生えたサルだったのだし、もっと昔は海にプカプカ浮かぶクラゲのようなものだったのだし。何にしても生まれの尊さ?血筋の尊さ?を誇るなど愚かなことだ。人は自分の記憶の及ぶ範囲でご先祖様とやらと繋がっていればよいのだ。あるTV番組を観ていてそう母に話したところ「でもね、それがアイデンティティーだって言う人もいるんだし・・・。」との事。反省した。どうやら私はまだまだ母に及ばない。私の論法(尻尾の生えたサル・プカプカ浮かぶクラゲのようなもの)はいずれも過去に読んだ小説から借りてきたものだ。本を読む事はいろいろな事を疑似体験させてくれる。それに対して母の「でもね、それがアイデンティティーだって言う人もいるんだし・・・。」と言う言葉は実際の人生経験からにじみ出てきたものだったのではないか?少し頭でっかちになっていたかもしれない。自分はまだまだ未熟だな。と恥じ入った次第だ。その一方でやはり、「遺伝的なお墨付き」であるところの「家系図」をありがたがる人達と仲良くなれそうもないのも事実だ。人生って、解り合うって、・・・難しい。

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反省中。

「長谷川漣の何処吹く風その2」もあわせてどうぞ!

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