どこ吹く風

自分には全く関係・関心がないというように、知らん顔をすること。「何処吹く風と聞き流す」

おなら

「おならしたでしょ?」

ふと、そんな声が聞こえてきた。新しい職場での一コマだ。ほほえましくて思わず笑ってしまった。豊かな事だと思う。これに対して我々大人はいつごろから「おならしたでしょ?」と言わなくなったのか?若しくは言えなくなったのか?はたまた、言わせなくなったのか?そういえば(『のだめカンタービレ二ノ宮知子)では主人公の野田恵がしょっちゅう「おならブー!!」というフレーズを連呼していたな、と思い出した。才能はもとより結局その辺の「のだめ」のキャラクターが千秋真一の心を持っていく要因だったのかもしれない。そう考えると「おなら」も捨てたものじゃない。タブーと捉えるよりも、むしろ積極的に活用すべきコミュニケーションツールと捉えると面白い。それに恋人が「おなら」をした時、どの様にリアクションするかでそのカップルの相性というか成熟度のようなものが解ろうというものだ。「おなら」を敢えて一般化するなら、「誰にでもある、避けて通れないちょっとした恥ずかしい失敗」になる。それにどう対応するのか?スルーするのか?(そ知らぬふり)ソフトに受け止めるのか?(おならしたでしょ?)敢えてハードに受け止めるのか?(くっせーよ!)ユーモアに昇華するのか?(ジャスミンの香り!)どの答えが1番正しいのだろう?いや、そもそも何が最も正しいかではなく、この場合、何が最も温かみがあるかで考えるべきだと思う。それがコミュニケーションであるからには・・・。何にせよ、「おならしたでしょ?」と聞こえてくるような職場で働けるのは有難いことだ。そんな職場、そんな社会もいいかもしれない。豊かさってそういう事だと思うから・・・。

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